最後の新車かもしれない。VOLVO V60を693万円で購入した50代の決断

VOLVO V60
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前回、V60の見積もりを出してもらった。

乗り出し価格は740万円。

「欲しい……」

そう思ったのは間違いない。

でも、冷静に考えれば簡単に決められる金額ではなかった。

住宅ローンもある。
これから子供たちの教育費もかかる。

しかも、50代になった私にとって、これが最後の新車になるかもしれない。

家に帰ってからも、頭の中にV60が残っていた。

そして週末。

私は妻と一緒に、もう一度ボルボのディーラーへ向かうことになる。

そこで待っていたのは、予想もしなかった妻のひと言と、100万円の購入サポートだった。


欲しい。でも高い。

家に帰ってからも、頭の中にV60が残っていた。

WEBカタログを開いては閉じ、見積書を何度も見返す。

乗り出し価格は740万円。

「さすがに高いよな……」

何度見ても、その数字の大きさは変わらない。

それに、これは私ひとりの買い物ではない。

家族のお金でもある。

ここで勝手に決めるわけにはいかない。

頃合いを見計らって、妻に今日の出来事を一通り話してみた。

今のBMWに不満を持っていた妻なので、買い替えそのものを完全に否定することはなかった。

ただ、問題はやっぱり金額だった。

「V60、欲しいんだけど……」

そう言いながら、自分でも少し身構えていた。

当然、

「740万円? 高すぎるでしょ」

そう言われると思っていた。

ところが、妻の反応は私が想像していたものとは少し違った。


妻の反応は予想外だった

週末、妻と一緒にボルボのディーラーへ向かった。

前回は私ひとりだったが、今回は妻も一緒。

693万円どころか、この時点ではまだ740万円のV60だ。

正直、妻がどういう反応をするのか少し不安だった。

ディーラーに着くと、妻は久しぶりに会ったセールスとの会話で盛り上がっていた。

しばらく話したあと、セールスから、

「奥様もV60、乗ってみますか?」

と声をかけられた。

妻が試乗することになった。

試乗車は、もちろんV60。

妻が運転している間、私は子供たちとショールームで待つことにした。

ボルボのショールームにはリビングのようなスペースがあり、子供たちはそこで遊んでいる。

小さい子供を持つ親としては、こういう場所があるのはありがたい。

しばらくして、妻が試乗から戻ってきた。

まず聞きたかったのは、やっぱり大きさだった。

BMW 218dよりもV60の方が大きい。

妻が普段使いすることを考えると、ここは結構重要だ。

「どうだった?」

そう聞いてみると、

「思ってたより運転しやすかった。これなら普通に乗れるかも」

意外な答えが返ってきた。

「おっ……」

正直、少し安心した。

少なくとも、

「こんな大きい車、無理!」

ではなかった。

これならV60も候補として残せそうだ。

そう思ったのだが――。

このあと、話は思わぬ方向へ進むことになる。


まさかのXC60 BLACK Edition

まさかのXC60 BLACK Edition

妻のV60の試乗も無事に終わり、

「これなら普通に乗れるかも」

という言葉を聞いて、私は少し安心していた。

これならV60も候補として残せそうだ。

ところが、セールスが奥に行っている間のこと。

妻がショールームを一通り見て回っていると、ある一台の前で足を止めた。

XC60 BLACK Edition。

そして突然、

「私、これがいい」

と言い出した。

「えっ……そっち?」

ここまでずっとV60の話をしていたのに、まさかのXC60。

しかもBLACK Edition。

いやいや、話が変わってるから……。

そんなことを思っていたが、妻はかなり気に入った様子だった。

そこへセールスが戻ってきた。

妻はさっそく、

「XC60 BLACK Editionがいい」

と伝えた。

するとセールスから返ってきたのは、

「これだと1,000万円からですよ」

というひと言。

「1,000万円……」

さすがに妻も、その金額を聞いて即座に諦めた(笑)。

私としては、

「よかった……」

というのが正直なところだった。

740万円のV60でこれだけ悩んでいるのに、1,000万円のXC60なんて、とてもじゃないが考えられない。

そんなちょっとした寄り道もありながら、その日の話もそろそろ終わり。

帰ろうとしていたとき、セールスから思いがけない話が出た。

「ちょうど今『ご購入100万円サポート・キャンペーン』をやってますので、せっかくなので申し込みしておきます?」

100万円サポート?

断る理由もない。

とはいえ、この時は特に期待していたわけでもなかった。

「じゃあ、お願いします」

そんな軽い気持ちで申し込みをして、その日はディーラーを後にした。

まさか数日後、本当にセールスから電話がかかってくるとは思ってもいなかった。


100万円サポートキャンペーン当選

それから数日後。

セールスから電話が入った。

「おめでとうございます。キャンペーン当たりました!」

「えっ、本当に?」

正直、申し込んだことすら忘れかけていた。

まさか本当に当たるとは思っていなかった。

……本当に抽選だったのか?

“当たった”というより、“当ててくれた”気がしないでもないが……(笑)。

とはいえ、100万円は大きい。

電話を切ったあと、すぐに妻にも報告した。

すると妻からは、

「話を詰めて、条件が揃えばいいんじゃない?」

という返事。

ここで、それまでどこか夢物語だったV60が、一気に現実の選択肢になってきた。

740万円という見積もりを見て、

「欲しい。でも高い」

と悩んでいたV60。

それが100万円サポートの当選によって、いよいよ本気で購入を考えるところまで来てしまった。

こうなると次に考えるのは、

「買うなら、どのV60にするか?」

だった。


最後の決め手はデニムブルーとB&W

100万円サポートに当選し、いよいよV60の購入が現実味を帯びてきた。

となると、次は実際にどの車を買うかだ。

最初に出してもらった見積もりでは、ボディカラーはホワイトになっていた。

でも、私の中では最初から候補が二つあった。

ブライトダスク・メタリック。

そして、デニムブルー。

どちらもV60によく似合う色だと思っていた。

セールスに在庫を調べてもらうと、ブライトダスク・メタリックはすでに在庫がないとのこと。

一方、デニムブルーは――

「一台だけあります」

おっ、あるんだ。

ただし、その一台にはBowers & Wilkinsのオーディオが付いていた。

オプション価格は32万円。

B&Wは確かに魅力的だ。

でも正直、この時の私にとっては、

「絶対に付けたい」

というオプションではなかった。

ただでさえ高いV60に、さらに32万円。

普通なら、

「なくてもいいかな」

となるところだ。

ところが、ここでもう一つ話が出てきた。

もうすぐ次の車両が入荷するらしいのだが、そちらは約30万円値上がりするという。

「ん?」

ちょっと待てよ……。

今あるデニムブルーなら、32万円のB&Wが付いている。

でも、次に入ってくる車はB&Wが付いていないのに約30万円高くなる。

それなら――

「今あるB&W付きの方がいいんじゃない?」

そう思えてきた。

セールスからは、B&Wが付いていればリセールにもプラスになるという話も聞いた。

もちろん、それだけで32万円のオプションを付けようとは思わない。

でも、

デニムブルー。

Bowers & Wilkins。

そして、次回入荷から約30万円の値上げ。

条件を並べて考えると、この一台が急に魅力的に見えてきた。

しかも在庫は一台だけ。

「どうせ買うなら……」

そんな気持ちも、少しずつ大きくなっていった。


693万円の決断

条件は揃ってきた。

100万円サポート。

デニムブルー。

Bowers & Wilkins。

そして、次回入荷からの値上げ。

あとは、

「買うか、買わないか」

それだけだった。

最終的に出してもらった見積もりは――

693万円。

最初の740万円から考えれば、かなり現実的なところまで下がってきた。

とはいえ、693万円。

決して安い金額ではない。

むしろ、私にとっては人生で一番高い車だ。

50代になった今、これから子供たちの教育費もかかる。

住宅ローンだってまだ残っている。

そんな中で、本当に693万円の車を買っていいのか。

当然、迷った。

でも、その一方でもう一つの気持ちもあった。

「このタイミングを逃したら、もう乗れないかもしれない」

年齢を考えれば、これが最後の新車になるかもしれない。

もちろん、この先もう二度と新車を買わないと決めているわけではない。

でも、少なくとも今までのように、

「欲しい車があるから買う」

という買い方ができるのは、これが最後かもしれない。

そう考えると、

「乗れるうちに、本当に乗りたい車に乗っておきたい」

という気持ちもあった。

初めてショールームでV60を見たとき、

「美しい」

と思った。

試乗して、

「やっぱりいいな」

と思った。

そして家に帰ってからも、ずっとV60のことを考えていた。

ここまで悩んで、それでも欲しいと思うなら――。

妻ともう一度話をした。

そして最後は、半分勢いだった。

「えいやー」

ハンコを捺した。

693万円。

人生で一番高い車を買った瞬間だった。

嬉しい。

でも同時に、

「本当に買っちゃったよ……」

という気持ちもあった(笑)。

こうして、BMW 218dからVOLVO V60への乗り換えが決まった。

選んだのは、

デニムブルーのV60。

そしてBowers & Wilkins付き。

最初は「ちょっと見るだけ」のつもりだった。

それがまさか、本当に契約することになるとは……。

でも、この時の私はまだ、

納車されたV60を目の前にした時、自分がどんな気持ちになるのかを知らなかった。


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