VOLVO V60を1年半・8,000km乗って分かったこと。燃費・乗り心地・不満点を本音レビュー

VOLVO V60
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VOLVO V60を購入してから、約1年半が経った。

現在の走行距離は8,000kmを超えている。

購入価格は693万円。

▶ V60を購入するまでの話はこちら
「最後の新車かもしれない。VOLVO V60を693万円で購入した50代の決断」

私にとって、これまで購入した車の中で一番高い車だ。

購入する時は、

「50代の自分が、本当にこんな高い車を買っていいのか?」

とかなり悩んだ。

住宅ローンもある。

これから子供たちの教育費もかかる。

それでも最後は「えいやー」とハンコを押した。

あれから1年半。

毎日の通勤やゴルフ、家族での遠出など、実際の生活の中でV60に乗ってきた。

購入したばかりの頃には見えていなかったことも、8,000km以上走った今なら少し分かるようになってきた。

燃費はどうだったのか。

長距離を走って本当に疲れないのか。

32万円のBowers & Wilkinsは付けて良かったのか。

不満や故障はなかったのか。

そして――

693万円を出してV60を買ったことを、1年半経った今どう思っているのか。

今回は、実際にV60と1年半過ごして感じたことを書いてみようと思う。

1年半経っても、V60を美しいと思う

納車から1年半。

毎日のように見ているV60だが、今でも美しいと感じる。

選んだボディカラーはデニムブルー。

購入する時にも気に入っていた色だが、1年半経った今でも飽きていない。

駐車場に停まっているV60を見ると、

「やっぱり、この色にして良かったな」

と思う。

車は毎日使うもの。

最初はカッコいいと思っていても、時間が経てば見慣れてしまう。

それでも1年半経って、まだ自分の車を美しいと思える。

これは結構大事なことなのかもしれない。

平均燃費9.9km/L。最初は「ヤバい!」と思った

V60に乗り始めて、まず気になったのが燃費だった。

私の場合、普段は片道約2kmの通勤が中心。

トリップコンピューターを見ると、

走行距離7,925.6km。

平均燃費は9.9km/L。

「ヤバい……!」

最初はそう思った。

前に乗っていたBMW 218dはディーゼルだったので、燃料は軽油。

V60に乗り換えてハイオクになり、燃料単価そのものが上がった。

さらにガソリン価格も高くなっている。

正直、

「せめて12km/Lくらい走ってくれたらな……」

と思う。

ただ、この9.9km/Lという数字だけを見て、

「V60は燃費が悪い」

と決めてしまうのも少し違うことが分かってきた。

TMの長期平均は7,925.6kmで9.9km/L。ゴルフ帰り53.5kmのTAでは18.1km/Lを記録。

TM:7,925.6km 平均燃費9.9km/L
TA:53.5km 平均燃費18.1km/L

ゴルフ帰りでは18.1km/L。使い方で燃費が全然違う

私がゴルフへ行く時は、片道60km弱。

行きは高速道路を使い、帰りはワインディングを走ることが多い。

アップダウンはあるものの、信号が少ないのでストップ&ゴーはほとんどない。

ある日の帰り。

トリップコンピューターを見ると、

走行距離53.5km。

平均燃費は――

18.1km/L。

普段の長期平均は9.9km/L。

「こんなに違うの?」

と思うくらいの差だ。

しかも、この日だけ特別に良かったわけではない。

ゴルフへ行くと、だいたいこれくらいの数字になる。

片道約2kmの通勤。

信号の少ない約60kmのドライブ。

同じV60でも、使い方によって燃費は大きく変わる。

私の使い方では平均9.9km/Lになっているが、V60は長距離を走らせた方が本来の良さが出る車なのかもしれない。

一番気に入っているのは、ファイン・ナッパ・レザーのシート

1年半乗って、

「V60のどこが一番気に入っている?」

と聞かれたら、私はシートと答える。

まず、ファイン・ナッパ・レザーの触れ心地、肌触りがいい。

座った時の感触が本当に気持ちいい。

でも、このシートの良さは触った時だけではない。

長時間座っていても腰が楽。

お尻も痛くならない。

そして私の場合、長時間座っていても坐骨神経が痺れない。

車を購入する時、シートをここまで重要視していたわけではなかった。

でも1年半乗った今では、

「このシートだからV60を選ぶ」

と言ってもいいくらい気に入っている。

車のシートは、座った瞬間だけでは分からない。

何時間も座り続けて初めて分かる良さがあるんだと思う。

高速道路を3時間走っても疲れにくい

V60の良さを一番感じるのは、長距離を走った時かもしれない。

高速道路を走っていても、風切り音がほとんど気にならない。

エンジン音も車内ではほとんど聞こえない。

静粛性はかなり高いと感じている。

そして運転支援。

これもシンプルで使いやすい。

大阪万博やUSJへ行った時には、約3時間運転しっぱなしだった。

それでも、思ったほど疲れない。

シートがいい。

車内が静か。

運転支援も使いやすい。

この3つが合わさることで、長距離を運転した時の疲れ方が違う。

片道2kmの通勤だけでは、なかなか分からなかった。

V60は高速道路に乗って長い距離を走った時に、

「ああ、この車はロングドライブに向いているんだな」

と感じる車だ。

Bowers & Wilkinsで、今まで聴こえなかった音が聴こえた

購入する時、在庫車についていたBowers & Wilkinsのプレミアム・サウンド。

オプション価格は32万円だった。

正直、購入前は、

「32万円か……なくてもいいかな」

と思っていた。

ところが実際に使ってみると、これには驚いた。

今まで何度も聴いていた曲なのに、

「こんな音、入ってたんだ」

と思うことがある。

特に印象に残っているのが、アコースティックギター。

スライドギターを聴いていると、

スライドバーと弦が擦れる音まで聴こえる。

「そこまで聴こえるの?」

と思った。

単純に音が大きいとか、低音が強いという話ではない。

今まで聴こえていなかった細かな音まで聴こえてくる。

購入する時には必須だと思っていなかったBowers & Wilkins。

でも1年半使った今では、

「付いていて良かった」

と思える装備の一つになった。

一番の不満はナビ。USJへ行く途中で本当に間違えた

もちろん、1年半乗って何の不満もないわけではない。

一番気になるのはナビだ。

日本のナビなら、複雑な交差点や高速道路の分岐になると、イラストを使って、

「こっちへ進む」

と直感的に分かるものが多い。

V60のナビは、そこが少し不親切に感じる。

特に複雑なジャンクション。

実際、家族でUSJへ向かっていた時にもやってしまった。

「こっちか?」

と思って進んだら間違えていて、予定していなかった出口から高速道路を降りることになった。

知らない土地でこれは困る。

普段の使い勝手に大きな不満がないだけに、

「ここは日本のナビみたいに、もう少し分かりやすくしてほしいな……」

と思う。

1年半・8,000km。故障やトラブルは一度もない

購入から約1年半。

走行距離は8,000kmを超えた。

ここまで故障やトラブルは――

一度もない。

前に乗っていたBMW 218dでは不具合も経験した。

そのためV60へ乗り換えた時には、

「今度は大丈夫かな……」

という気持ちもあった。

もちろん、まだ1年半。

これから先のことは分からない。

それでも今のところ、故障やトラブルを経験することなく乗れている。

これは素直に嬉しい。

子供たちは「ボルボで行こ」と言う

妻からV60について、

「すごく良い!」

と言われたことはない。

でも逆に、不満を聞いたこともない。

一方、分かりやすいのが子供たちだ。

たまに学校へ迎えに行くことがあると、

「ボルボで迎えに来て!」

と言う。

サッカーの試合で遠征する時にも、

「ボルボで行こ」

と言ってくる。

こういうことを言われると、親としてはちょっと嬉しい。

そしてUSJからの帰り。

弟は出発すると、すぐに爆睡。

そのまま自宅近くのインターチェンジまで、一度も目を覚まさなかった。

「よくそんなに寝られるな……」

と思うくらいだった。

でも、子供がこれだけ熟睡できるということは、それだけ快適だったということなのかもしれない。

それでも「走り」はBMW 218dの方が好きだった

ここまで書くと、

「V60に乗り換えて、全部良くなったんだな」

と思われるかもしれない。

でも、そうではない。

走りについてはBMW 218dの方が好きだった部分もある。

特にトルク感。

アクセルを踏んだ時の力強さは、BMWの方が上だったと感じる。

そして、もう一つ。

今でも忘れられないのが、BMWが走っている姿だ。

妻がBMWに乗って出掛ける時、後ろから見送ることがあった。

走っていく姿に見惚れた。

特に好きだったのが、

ルーフからテールにかけて流れていく、クーペらしいライン。

あの姿は本当に美しかった。

V60に乗り換えた今でも、

「BMW、やっぱりカッコ良かったな」

と思うことがある。

だから、V60がすべてBMWより優れているとは思っていない。

BMWには、走る楽しさがあった。

そして走っている姿の美しさがあった。

V60には、それとは違う魅力がある。

693万円で買ったV60。1年半後の答え

では、1年半前に戻ったとして、

もう一度V60を買うか?

私の答えは――

「たぶん買う」

だ。

「絶対に買う!」

ではない。

693万円は、やっぱり大きな金額だからだ。

燃費だって、もう少し伸びてほしい。

ナビにも不満はある。

走りではBMW 218dの方が好きだったところもある。

それでも、

「V60を買わなければ良かった」

と思ったことはない。

1年半乗ってみて、V60という車の魅力は、速さや燃費の数字だけではないと思うようになった。

ファイン・ナッパ・レザーのシートに座り、静かな車内で音楽を聴きながら目的地へ向かう。

長い距離を走ることが苦痛ではなく、その時間そのものを楽しめる。

V60はどんな人に向いている車なのか?

そう聞かれると、私はこう答えると思う。

車を単なる「移動手段」と考えるのではなく、

「移動も旅行の一部」

と考えられる人。

そんな人なら、V60という車に満足できるんじゃないだろうか。

例えば、飛行機のエコノミークラスとビジネスクラス。

どちらに乗っても、目的地は同じ。

でも、目的地へ着くまでの時間の過ごし方は違う。

V60も、少し似ている気がする。

目的地は同じ。

でも、そこへ向かう時間の質が変わる。

「移動」が「旅」に変わる。

693万円という金額が安かったとは、今でも思わない。

でも1年半、8,000km以上乗った今。

あの時「えいやー」とハンコを押したことを、後悔はしていない。

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