ボルボV60の1か月点検の日。
私は車の点検よりも、その後に控えているファイナンシャルプランナーとの面談の方が気になっていた。
正直に言う。
「車なんて買っている場合じゃないですよ」
そう怒られるのではないかと、本気で思っていた。

私はお金に無頓着だった
これまで私は、お金のことを深く考えずに生きてきた。
ましては投資なんて・・・。
「何とかなる」
特に根拠があるわけではない。
それでも、何となくそう思っていた。
今回ボルボV60を買った時も同じだった。
買えない理由を探せば、いくらでも出てくる。
住宅ローン。
子どもの教育費。
老後の生活。
それでも私は、買えない理由よりも、
「どうしたら買えるか」
を割と楽観的に考えていた。
今回の話は、少しでもお金の知識がある方にとっては、
「そんなことは当たり前じゃないか」
と思う内容かもしれない。
しかし、お金に無頓着だった私にとっては、どれも目から鱗だった。
最初に教えてもらった「人生の3大支出」
FPさんから最初に教えてもらったのは、人生には大きなお金が必要になる3つの場面があるということだった。
- 老後資金
- 住宅資金
- 教育資金
言われてみれば、どれも当たり前のことだ。
しかし私は、この3つが自分の人生の中で、どのように重なるのかを考えたことがなかった。
少ない手取りの中で家計をやりくりしながら、住宅ローンを払い、子どもを高校や大学へ通わせる。
自分の親もそうしてきた。
世間の家庭も、きっと同じように何とかしているのだろう。
そして自分も、同じように年齢を重ねていく。
それくらいにしか考えていなかった。

教育資金として入っていた保険
子どもが生まれてすぐ、私は学資保険の代わりとして、ユニット・リンク型の保険に加入した。
運用内容は次のようなものだった。
- 海外株式:60%
- 日本株式:20%
- 債券:20%
- 死亡保障:540万円
- 毎月の保険料:1万円
約9年間掛け続け、積立額はおよそ104万円になっていた。
当時の私には、それが一番良い選択だと思えていた。
保険の担当者に勧められ、詳しいことはよく分からないまま加入したものだった。
しかしFPさんから、
「今は新NISAという制度があります」
と教えてもらった。
投資はお金持ちがするものだと思っていた
それまでの私は、「投資」という言葉に良い印象を持っていなかった。
投資は、お金に余裕がある人がするもの。
大きく儲かることもあるけれど、大きく損をする危険なもの。
そんなイメージだった。
しかし、FPさんが教えてくれたのは、個別の会社を選んで売買するような投資ではなかった。
インデックス投資という考え方だった。
一つの会社だけに投資するのではなく、たくさんの会社へ広く分散する。
一度に大きなお金を投入するのではなく、毎月少しずつ積み立てる。
短期間の値動きに一喜一憂するのではなく、長い期間をかけて育てていく。
もちろん、元本が保証されているわけではない。
良い年もあれば、悪い年もある。
それでも、長期・積立・分散を続けることによって、資産を増やせる可能性が高くなるという考え方だった。

S&P500のリターンに驚いた
FPさんから、米国株式の代表的な指数であるS&P500についても教えてもらった。
その時に見た1年間のリターンは、20%を超えていた。
「1年で、こんなに増えることがあるのか」
銀行の金利しか知らなかった私にはかなり衝撃的だった。
もちろん、毎年20%増えるわけではない。
良い時期もあれば、大きく下がる時期もある。
長期で考えた場合でも、将来の利益が保証されているわけではない。
それでも私にとっては、
銀行に預けておくだけではない、お金の育て方がある
と初めて知った瞬間だった。
学資保険を続けるか、新NISAへ切り替えるか
ここで、一つの疑問が生まれた。
今の保険を、このまま続けるべきなのか。
それとも、保険を見直して新NISAで積み立てた方が良いのか。
死亡保障が付いている保険と、資産運用を目的とする新NISAは、そもそも役割が違う。
単純に利回りだけで比較して決められるものではない。
それでも私は初めて、
「今入っているから、そのまま続ける」以外の選択肢
を考えるようになった。
次は老後資金の話
次に聞かれたのが、公的年金についてだった。
「ご自身が将来、年金をいくら受け取れるか把握していますか?」
私は、まったく知らなかった。
というよりも、親から常々、
「年金なんて当てにならないよ」
と聞かされていたので、興味すら持っていなかった。
どうせ大した金額はもらえない。
そう決めつけて、調べることもしなかった。
しかしFPさんから、
「まずは、自分がいくら受け取れるのかを知ることから始めましょう」
と言われた。
確かに、知らないまま不安になるより、現在分かる範囲だけでも確認した方がいい。
この日、私は初めて、
知らないことが一番怖いのかもしれない
と思った。
母から教わったお金の考え方
社会人になった時、母から言われた言葉がある。
「一つの会社で勤め上げて、コツコツ貯金しなさい」
もちろん、母が間違っていたとは思わない。
母の世代では、一つの会社で真面目に働き、銀行へ貯金していくことが、堅実な生き方だったのだと思う。
しかし今は、NISAのような制度があり、お金の貯め方だけでなく、育て方にも選択肢がある。
時代は変わっていた。
私は50代になって、ようやくそのことに気付いた。
正直に言えば、こうしたお金の仕組みは、義務教育の中でも教えてほしかった。
英語や数学と同じくらい、人生に必要な知識ではないだろうか。
今回学んだこと
今回のFP相談で、私が学んだことは次の4つだった。
- NISAとインデックス投資の存在を知った
- 投資には大きなリターンが出る年もあると知った
- 学資保険を続けるか、NISAを活用するか考え始めた
- まずはNISA口座を開設した
この時点では、どの商品を買えばよいのかも分かっていなかった。
S&P500とオルカンの違いも知らなかった。
それでも、
口座を開設する
という最初の一歩だけは踏み出した。
今思えば、ボルボを買ったことがきっかけで『資産形成』というものに向き合うことができた。
もし、買っていなければ私は今でも老後資金も教育費も住宅ローンも「何とかなるだろう」と
思って生きていただろう。
次回予告
次回は、NISA口座を開設したものの、何を買えばよいのか全く分からなかった私が、S&P500を選ぶまでの話を書こうと思う。
投資経験ゼロ。
知識もほとんどゼロ。
そんな私が最初の商品を選ぶまでに、何を調べ、何に迷ったのか。
等身大の体験として書いていきます。


コメント